子宮の平滑筋にできる腫瘤で、良性の腫瘍です。

子宮筋腫はエストロゲンという女性ホルモンの影響を受けて成長します。筋腫のできる部位（子宮内腔に近い方から粘膜下筋腫、筋層内筋腫、漿膜下筋腫）や大きさによって現れる症状が異なります。粘膜下筋腫は小さくても過多月経になりやすい。過多月経、貧血、月経痛、不正出血などの原因となることがありますが、自覚症状がないこともあります。

経膣超音波検査や内診で診断できますが、MRI検査が必要なこともあります。症状が強いか大きい場合には手術が必要なことがあります。

妊娠を希望する場合には子宮筋腫核出術を行い、妊娠の予定がない場合には子宮全摘術が行われます。手術のアプローチには開腹（腹式）、腹腔鏡下、子宮鏡下、膣式などがあります。経過観察だけや薬物療法による治療が適切な場合もあります。