妊活のための体づくり。必要な栄養素や食生活とは

妊娠を希望するようになった時、最初に意識してほしいことは毎日の食事と栄養バランスです。妊活中に摂取する栄養は、妊娠しやすい体づくり、そして生まれてくる元気な赤ちゃんのためにとても大切です。食事や生活面で、妊活中にどんなことを心がければよいのか改めて確認しておきましょう。

妊娠に気づいた時には既に赤ちゃんの体が形成されている

女性が妊娠に気づく時期は、早くて妊娠5~6週目の頃です。妊娠5週目とは、おなかの中の赤ちゃんの脳、臓器、目、鼻などが形成される時期。つまり、女性が妊娠に気づいた時には、赤ちゃんの体の重要な器官の多くが既にできあがっているのです。細胞分裂がとても活発な妊娠初期、お母さんの摂取した栄養も大きな役割を果たします。そのため妊娠に気づく前の妊活中から、毎日の食事と栄養バランスに気を付けることが大切になってきます。

妊娠を考えた時から摂取したい栄養素

妊娠を考えた時から、女性は赤ちゃんの成長に関わる栄養素を意識して摂取することが必要です。特に「葉酸」は、妊娠前から積極的に摂取できる食事を心がけましょう。厚生労働省は、‘妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの間に、1日0.4mg(400μg)の葉酸を摂取することによって神経管閉鎖障害の約70%の予防効果がみられる’と発表しました。胎児器官形成は妊娠4週には開始するため、妊活中から葉酸を十分含んだバランスのよい食事を心がけることが重要です。
その他にも、鉄分やたんぱく質、ビタミンDやビタミンB6、亜鉛も妊娠を望む女性には欠かせない栄養素です。妊娠のために、産めるカラダづくり(プレコンセプションケア)はとても大切ですので、カラダの資本となる食事の栄養バランスには普段よりも意識しましょう。

妊活は普段の食事を見直すことからスタート

葉酸をはじめとする妊活~妊娠に必要な栄養素を摂取するために、現代では様々なサプリメントが販売されています。サプリメントは必要な栄養素を補うために手に取り入れることも一つの方法です。ただ、サプリメントに頼り切って、普段の食事をおろそかにしてしまうことは問題です。いくらサプリメントで栄養素を補えたとしても、添加物や化学調味料などを摂取してしまう可能性もあるからです。
妊娠を考え始めた時から、最初に取り組みたいことはやはり普段の食生活の見直しです。理想は、サプリメントに頼りすぎず毎日口にする食事の栄養バランスを、改めて見直してみることが大切です。

妊活に悩んだらブライダルチェックという選択肢も

妊活中の女性にとって、食事をはじめ様々なことに迷ったり悩んだりすることでしょう。妊活についての正しい知識を得るために、また自身の体を改めて確認するためにも、婦人科でブライダルチェックを受けることも選択肢の一つです。ブライダルチェックとは、結婚や妊娠を控えた方が子宮や卵巣などに疾患がないかを検査する診療です。ブライダルチェックを受けることで病気の早期発見・早期治療に役立ち、何も異常がなければ安心して妊活に取り組むことができます。妊娠してから発見された病気は、治療が難しい場合もあります。
正しい妊活のための体づくりについて、専門医から必要な生活習慣や食生活なども、アドバイスも受けられますので気になる方は一度受診されてみると良いでしょう。